木版画のお店「竹笹堂」について

「竹笹堂」はどんな会社?

木版画を作る工房です。

いまでは「絵」として知られる木版画は、実は世界最古の印刷技術。本や新聞、和菓子やお弁当の包み紙、お店のチラシ、本に至るまですべて「木版」による印刷でした。

明治24年に1200年もの歴史ある木版技術の流れを受け継ぐ「老舗手摺匠 竹中木版」は京都に創業し、暮らしの中に息づく多くの木版印刷に関わってきました。

そして「木版印刷をもっと楽しくおもしろくみなさんに親しんでもらいたい。」そんな思いで職人たちはこの木版画を使った商品を提案する「竹笹堂」をはじめました。

手で描いた線を
手で彫りだして
手で摺りあげる

竹笹堂のアイテムは手描きのデザインからはじまります。
人の手でしか出せない線で描かれた絵が原画です。

木版画には、原画に使われているその色の数だけ版木(はんぎ)が必要です。
手作業で1色ごとに版木を彫って色の層をつくります。

木版画の色は、職人の目で見て絵の具の調合を決めて再現します。版木に絵の具を乗せて、1色ずつ和紙をバレンで摺ることで絵柄が浮き上がります。

その工程を続けることでひとつの作品が出来上がります。

手描きの線から生まれる
温もりあるデザイン

竹笹堂の絵師・デザイナー表現する木版画雑貨のデザインは、全て手で描かれています。

均一な太さの線ではなく、少しゆらぎのある柔らかなタッチの線は、木版画に優しさと奥行きをもたらし、どこか懐かしさを感じさせます。

作品を作るように何度も何度も描いて、納得の行く色や構図、表情を引き出すことで一つのデザインが生まれます。

木の板と向き合い
その1mmを削りだす

滑らかに整えられた一枚の木の板の表面に、わずか1mmという世界で線を彫刻刀で浮かび上がらせて、木版画の原板となる版木を作るのが彫師です。

桜や朴、合板など、表現したい絵柄に合う材質を選び、何種類もの彫刻刀を使い分け、そして一色ごとに一枚ずつ絵柄を寸分の狂いもないよう板に彫ります。

手書きの線を、さらに手彫りで板に表した版木もまた大事な作品の一つです。

何色もの色を見極め
原画を忠実に再現する

版木に絵の具を載せて刷毛でしっかり馴染ませて、バレンを使って和紙に絵の具を摺り込み色を重ねていくのが摺師です。

摺師の仕事は、摺る前から始まります。原画に使われている色を観察し、絵の具を調合することで正確に再現します。
そしてその色を、繊維が絡んで幾重にも層が作られる和紙の中に押しこむように摺り上げていきます。

何百何千もの木版画を、始まりから終わりまで同じ状態に仕上げる高い技術で作品を作ります。

温もりと豊かな風合い
手摺り木版画から
デザインを抽出する

竹笹堂の手摺り木版画と
デザインライン「MOKUHAN モクハン」

MOKUHANは職人の手と感性から生まれる木版画から抽出したデザインを、テキスタイルやキッチンツール、インテリアグッズへと幅広く展開しています。

お気に入りのアイテムを見つけて、彩りある暮らしを。一枚一枚手摺りの木版画を形にした雑貨や、木版画を原画にしたデザインアイテムを通して、木版を身近に感じていただければ幸いです。

いにしえからの印刷技術
伝える仕事、木版印刷

時は常に流れて行きます。その流れの中で、木版印刷はいにしえから続く道を守りつつ今を生きています。

1200年の時を重ね、様々な時代・地域の作り手たちが編み出した、人の手によるものづくり、木版印刷。竹笹堂はこれからも印刷で、作り手と使い手の橋渡しをずっと続けていきます。

伝える仕事、それが木版印刷です。

竹笹堂は
ものづくりを楽しんでいる
会社です。

有限会社 竹笹堂

代表 代表取締役 竹中健司
創業 明治24年(1891年) 竹中木版として創業
所在地〒600-8471
京都府京都市下京区
綾小路通西洞院東入ル新釜座町737 アクセス
電話番号075-353-8585
FAX075-353-8586
URl http://www.takezasa.co.jp