伝統木版画
彫師によって彫刻された版木を用い、摺師が一色ごと手摺りで彩色をほどこす伝統的な版画技法
日本最古の印刷方法でもある
和紙
表面がつるりとした白色の和紙で、発色、耐久性がよく、木版画に適している
「Kakitsubata.w」竹中健司
ダイナミックに描かれた白い花と緑の葉が茂る燕子花(カキツバタ )。金地の背景を池に見立て、湖畔や浮島に群生する燕子花がリズミカルに配置されています。
紫色の燕子花の群生が有名な大田の沢から歩いて20分ほど、京都盆地北部にある深泥池(みどろがいけ/みぞろがいけ)は、白い燕子花の群生が有名です。氷河期時代から残る希少な動植物が生息し、池は国の天然指定物に指定されています。
木版画作家 竹中健司
竹中木版の五代目。現当主竹中清八に幼少の頃から手ほどきを受け、木版印刷の技術を習得する。対象を大胆な構図や色彩で捉え、シンプルかつ奥行ある表現で独特の世界観を持つ。
京都を中心に各地で展覧会を開催し、作品の創作だけでなく、企業へ木版画を用いたデザインを提供するなど、新たな木版画の楽しみ方を提案している。
作品の一部はボストン美術館・ホノルル美術館で所蔵され、現地でのワークショップや木版画を通して交流を深め、日本国内外とわず精力的に活動する。
古典に倣い 新しき表現を知る 令和の「燕子花図」
琳派、モチーフを大胆に単純化したデザイン構成と鮮やかな絵の具と金銀を多用した色彩豊かな装飾が特徴的な美の世界。
琳派は、家系や弟子が継承する流派ではなく、その作品から特徴や技法を学びその志を引き継いだ画家が、時代や家柄を超えて優れた琳派の芸術家として活躍してきました。
京都に生まれ、京都に育った摺師・木版画作家竹中健司は、ここ数年、仏画・経典、木活字、装飾料紙など、木版印刷の歴史を辿る復刻仕事を手がけてきました。
その中で、古典を手本に学ぶことの大切さを知った竹中は、尾形光琳作「燕子花図屏風」の作品をもとに、琳派の流れを汲み取り独自のアレンジを加え、日本画家の原画を忠実に再現する京版画の技巧で表現しました。金泥摺絵のように描かれた背景は、あたかも金箔が貼られたようです。
この作品は、浮世絵版画のように、大判(おおよそ35cm×24cm)を横に3枚並べた続絵(つづきえ)で描いています。1枚ずつ独立した画でありながら、つなぐことで、スケールの大きな作品にまとまるよう構成されています。
*作品1枚ずつの販売はございません
作者 | 竹中健司 |
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数量 | 3枚続絵(80枚限定) |
サイズ | 画:タテ約34.5cm×ヨコ約71cm(3枚続き) 紙:タテ約39cm×ヨコ約75cm(3枚続き) |
素材 | 版画用和紙 |
仕様 | 手摺り木版画 |
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木版画(三枚続絵) 竹中健司「Kakitsubata.w」 | |
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商品番号 | ak-020017 |
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額装:木製ブラック | 663,300円(税込) |
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