
職人便り
竹笹堂の木版職人が技法や歴史のご紹介と共に、作品を制作する想いや、ふだんのでき事をお話します。

光の形彫師・野嶋一生
光そのものに形があるかどうかはまだわかりませんが、光が当たっている部分の形は描くことができます。その形がどのようになっているかでモチーフを捉えることは西洋的な感覚で、近世より前の日本にはなく、近代的なものの見方と言えます。これが東洋で長く培われた水性木版の技法と組み合わさることで洋の東西を超えた現代的な表現を生んでいると思います。
竹笹堂の木版職人が技法や歴史のご紹介と共に、作品を制作する想いや、ふだんのでき事をお話します。
光そのものに形があるかどうかはまだわかりませんが、光が当たっている部分の形は描くことができます。その形がどのようになっているかでモチーフを捉えることは西洋的な感覚で、近世より前の日本にはなく、近代的なものの見方と言えます。これが東洋で長く培われた水性木版の技法と組み合わさることで洋の東西を超えた現代的な表現を生んでいると思います。