職人便り

竹笹堂の木版職人が技法や歴史のご紹介と共に、作品を制作する想いや、ふだんのでき事をお話します。

感覚の世界
摺師・森愛鐘

 摺りの仕事は絵具の調合から紙の湿し、バレンを当てる力の入れ方まで、その微妙な加減は全て感覚を頼りに進めていきます。絵具も紙も時間も体力もなるべくロスが出ないように、ちょうど良い加減になるよう調整しながら作業を進めていきます。しかし今まで何千枚、何万枚と摺った仕事でも、毎回少しずつ感覚が異なり毎回完璧に同じように摺ることはとても難しく感じます。おそらく人間の感覚に絶対というものはなく、自分自身が感じている以上に日々ゆらいでいるものなのだと思います。慣れてきたころに思わぬ失敗をし、自らの不正確さを自覚します。そしてその実感こそ良い仕事をする為に大切な感覚のような気がします。

Kyo-Box

重なり合って生まれる色彩をそっくりそのまま再現するのは至難の技です。

作者竹中健司

22,000円 から(税込)

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GIFT

同じようでひとつずつ違うみかんの表情がかわいらしい作品です。

作者原田裕子

11,000円 から(税込)

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冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏

約二百年もの間多くの職人によって摺り続けられてきた浮世絵の傑作。何代もの職人によって微妙に異なる色彩パターンが生み出されてきました。

作者葛飾北斎

13,200円(税込)

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