1月
松竹梅
冬の寒さに耐え緑を保つ松や竹、そして春に先駆けて咲く梅。これらを「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」と呼び、逆境に負けない徳の象徴としたのが「松竹梅」の始まりだといいます。京都の玄関先を飾るのは、古風な「根引き松」。地に足がつくようにとの願いを込めた、京の街らしい実直な佇まいです。社寺や旧家に目を向ければ、門松の竹が凛と空を指し、家の中では「大福梅」を元旦の祝膳の初茶として飲み、無病息災を祈る。飾る、生ける、そして味わう。京都の正月には、暮らしを慈しむ豊かな知恵が息づいています。
2月
節分
京都の節分は節句のひとつとして、立春を迎える大切な節目とされてきました。季節の境にあたるこの日、災いを祓い、新しい年の気を迎え入れる準備をします。恵方を向いていただく恵方巻きも、福を招く習わしのひとつ。華やかさよりも意味を大切にし、暮らしの流れを整える。それが京都の節分です。
3月
春めき桜
京都の春を、ひと足先に。竹笹堂のご近所、旧成徳中学校の北側では、卒業の季節を彩るために生まれた早咲きの品種「春めき桜」が咲きはじめます。暖かな年は三月初めに、寒さが残る年は下旬にと、その年の気候によって開花の時期は少しずつ変わります。レトロな校舎を背景に、やわらかな桃色が三月の景色をそっと運んできます。
4月
京の桜
京都・丸山公園では「祇園しだれ桜」が有名です。こちらの桜は、同じ場所で命をつないできた“二代目”の木。初代は戦前に植えられた名木でしたが、やがて衰え、現在の姿はその後継として育てられました。長い年月の中で受け継がれてきた1本は、ただ美しいだけでなく、京都の記憶そのものともいえる存在。桜の時期にはライトアップもされ、夜は出店で賑わいます。桜の下でお花見、この季節の楽しみのひとつですね。
5月
京都の竹林
京都で竹林を見るなら、やはり定番は嵐山。渡月橋から野宮神社へと続く竹林の小径は、一度は訪れてみたい風景です。竹そのものをゆっくり味わうなら、京都市洛西竹林公園。観光地から少し離れている分、静かな空気の中で竹の姿に向き合うことができます。まっすぐに伸びる節や、風に揺れる葉の音。見ているだけで、すっと気持ちが整うような心地がします。とはいえ、京都の竹といえば筍。…つい食べるほうに気持ちが向いてしまう、食いしん坊な私です。
6月
紫陽花
梅雨の京都を彩る紫陽花。雨に濡れた花々は、晴れの日とは違うしっとりとした美しさを見せてくれます。宇治の三室戸寺や、洛北の三千院では、この時季ならではの景色を楽しむことができます。紫陽花は和菓子のモチーフとしても人気です。色とりどりの寒天や練り切りで表現された姿は、はんなりと可愛らしく、雨の日も少し嬉しくなります。



















